南蛮橋 術後一年
2022-07-28


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術後一年が経過した。昨年の今頃は、一ヶ月の入院生活の真っ最中で、朝晩のAMラジオと文庫本の水滸伝と三度の食事が何よりも楽しみな毎日であった。同時に、自国の開催であるにも関わらず、反対の声が多かったオリンピックがありましたですな。
私は普段の生活で、人から優しくされることはあまりない人間である。なので、医師や看護婦、理学療法士のみなさんから何かとかまってもらえる入院生活は、貴重な体験であった。同室の中には一分一秒でも早く退院したいと言っておられるような人もいらっしゃって、なるほどその気持ちももっともだと、思いましたがね。
ラジオと本と、少しのテレビと、歩く時間があって、ちょっとだけ話を聞いてくれる相手がいるとするならば、悪くない世界なのかもしれない。心身が弱っているときには窓から見える風景にすら慰められるものなのだった。
退院してしまえば、戻りたくはない。
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