スポットライト 世紀のスクープ
2016-04-20


禺画像]
実話。
ボストンでおこったカトリック教会神父による児童虐待事件。一件だけの事件ではなく30年以上に渡って繰り返されていたという事実。関与していた神父が90名にのぼるという事実。組織的な隠蔽があり、社会も目を背けてきたという歴史。一連の暗闇が地方紙のスクープによって明るみになるまでの過程を克明に追いかけて行く。
同じような系列で70年代のウォーターゲート事件を扱った「大統領の陰謀」という映画があったけど、まさに、あの感覚である。気の遠くなるような地味で地道な作業と他社を抜きスクープをものにするという情熱。
記者が何人もの人に取材し、めぼしい証言者には噛り付き、時間制限と戦いながら、膨大な資料の中からコツコツと事実を積み上げ、現実の全体像を洗い出して行く。
タイプライターの時代からPCの時代に移り変わっても、真実を暴く武器となるのは人間の足なのだ。コンピューターの達人など、一人もいない。電話でさえ取材の入り口でしかない。四人の記者たちは街中を走り回って人に会い顔と顔を突き合わせて、現場の空気から真実を嗅ぎ取っていくのだ。
[映画]

コメント(全0件)
コメントをする


記事を書く
powered by ASAHIネット